9月9日(水) 佐伯晴郎さんの著書を読んで
「イエスのいる風景 キリスト教シンドロームの克服」(白川京子さんの兄 佐伯晴郎さんの著書)を読んで。
晴郎さんは子供の頃、久万教会の日曜学校に通っていました。
晴郎さんは牧師の話を素直に受け入れ、父 進三さんにも聞かせていたそうです。
しかし、進三さんは
「ぼくがもう少し大きくなったら、それがウソだということがわかるようになる。人間の先祖は、猿だったんだ。それが本当」
と言いました。
やがて、晴郎さんは県立松山中学(現・松山東高)に入学しますが、その頃には「教会で聞くお話は、全体としてなにか非常に非科学的で幼稚なこと」のように思えてきたそうです。
ところが父 進三さんが、その頃から「人が変わったかのように」教会に通い始め、ついに洗礼を受けます。この背後には、母 操さんの祈りがあったものと思います。それに加えて、進三さんの思索、葛藤があったのではないかと晴郎さんは察しています。
軍国主義の日本で教会が教会であることは簡単ではなかった。京子さんの父、佐伯進三さんが、教会に通うのをやめるほどでした。
「……太平洋戦争が始まった時、教会の祈祷会で、父はこの戦争が早く終わり、平和が訪れるようにと祈ったそうです。するとその後、教会の長老さんが『佐伯さん、ああいうお祈りはしないように。警察に知られると困るから』と父に注意しました。父はその後教会に通うことをやめました。」(p.17)
教会は、臆病になったり、失敗したりする。だから、教会は自分を絶対的に正しいとすることはできない。
しかし、教会は人々に牧師や教会員を示すのではなくて、イエス・キリストを示し続ける。
臆病な、失敗してしまう人たちを、神さまが支え続けている現実を通して、人は神さまを信じる。
(佐々木真理)



